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人の紹介で不動産屋を選んでいいの？

不動産会社選びは自分の責任で

不動産会社選びは、マンション売却の最も肝心なプロセスの一つです。「マンションを売却しようと思っている」と友人や知人に話すと、「それなら知り合いの仲介業者を紹介するよ」と言ってくる人が一人はいるものです。せっかくの厚意を無碍にするわけにいかず、他に査定を頼むこともなく不動産業者を決めてしまうのは、非常にまずいパターンです。

不動産屋にはタイプがある

不動産屋にはタイプがあります。もちろん宅建免許は1種類ですが、長年営業している間の経験によって、得意・不得意が自ずから出てくるのです。賃貸が得意な所もあれば、法人間の売買がメインという所もあります。経験の少ない不得意分野をいきなり任されても、うまくいく確率は低いでしょう。

紹介してくれる人自身が不動産業に詳しく、「この規模の物件を売却するなら、この業者がおすすめ」などと言ってくれたなら話は別です。ただしそれでも、お願いする不動産業者の候補の一つとして、連絡先をもらう程度にしておきましょう。トラブルがあっても、自分が選んだパートナーならまだ我慢もできますし、最悪の場合は変えることも可能なのです。

不動産業者のタイプの見分け方

個人の中古マンション売却を最も得意とする不動産会社を、どう選べば良いのでしょうか。一番は、実際に店頭へ赴いてみることです。店の窓に張り出された物件情報が賃貸マンションばかりであれば、その業者の得意分野は賃貸です。担当者と話をする必要はないでしょう。マンションを売却しようと思っていて、などと口に出せば、よっぽど無欲な会社でない限り「お引き受けできますよ」と言うはずです。確かに法律的にはできるのです。言葉を交わしたことで断りづらくなっては本末転倒ですから、さりげなく店頭の掲示を見るだけにしておきましょう。

周りに不動産業者がたくさんある時は、チラシが参考になります。見るポイントは店頭の場合と同じです。売却のことを何となく考え出した頃から、チラシを集めておくと良いですね。同じ物件の売却情報を何度も投函してくる業者は、そのマンションをなかなか売却できずにいるということです。いつもセンスよく、購買欲をくすぐるチラシが作れる不動産屋もいるでしょう。自分がお願いしたい業者も、自然と絞り込めてくるはずです。