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そのマンション、本当にいい物件ですか?

売主と買主のスタンスの違い

売りに出されたマンションを世界中で一番気に入っていて、最高の物件だと思っているのは、売主です。長年自分の資産として所有したことで愛情も湧いています。物件の長所を幾つも並べて、買主にアピールしようという売主が大勢います。

一方、買主は冷静です。冷静というより、厳しいと思った方が良いでしょう。住宅ローンを組めば今後数十年、毎月数万円以上の出費が確定します。その負担を抱えてまで手元に置きたいマンションかどうか見定め、更には物件の瑕疵や欠点を見つけて少しでも値切ろうと思って内覧にやってきます。

手頃な価格が「いい物件」の第一条件

売主が考える、自分のマンションのメリットは様々です。自然豊かな景色を一望できる、駅に近いなど、自信を持つのは悪いことではありません。けれどどんなポイントも、価値観によって良くも悪くもなるのです。自然豊かな景色をもつ街は、大した商業施設も無く不便な環境ととらえられるかもしれません。駅に近く、朝のラッシュ時の騒音が気に入らない買主もいるでしょう。売主と買主は年代的に差があることも多いもの。同じ価値観を期待しないことです。

たいていの買主は、価格ありきです。マンションのチラシを見てみましょう。一番大きな文字で書かれているのは、どんな情報ですか? 広さや駅近などアピールポイントはまちまちですが、価格が小さな文字で書かれているチラシは無いと思います。これは広告のプロが、買い手の一番欲しい情報を判断した結果のデザインです。

物件の売り時を逃さないために

価格について条件が折り合わず、もっと良い買い手を探しているうちに売り時を逃してしまうのは、本当によくあるパターンです。売れないまま年月が経つと焦りが出てきて、もう売れるなら幾らでもよいという気持ちになってしまいます。そのような時に現れた買主に言われるがまま値下げをし、希望価格を大きく割り込んだ値段で売却してしまうのです。

この失敗パターンを避けるためには、とにかく客観的なアドバイスを真摯に受け止めるしかありません。物件に対する贔屓目が少なく、他のマンションと比較した意見も出せるのは、媒介契約を結んだ不動産業者ですね。もちろん最後の決定権はあなたにありますが、ここで素直になれるかどうかが、売却タイミングを逃さないための最大のポイントです。

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