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大規模マンションは売りやすい?

同じマンション内で買主に比較されやすい

人目につきやすい大型マンションのほうが売れやすいと思っている売主は多いようです。けれど実際には、大規模マンションならではの売りにくさも存在します。

大規模分譲マンションが新築で売り出されるとき、販売会社は一社ですから、価格も間取りや広さのグレードに応じて順序良くつけられています。中古となるとそうはいかず、それぞれの売主が自由に希望価格で出してきます。自分の物件より広くて日当たりも良い部屋に、驚きの低価格がつけられていることもあるのです。もちろん買い手はまずそちらに集まりますし、あなたの部屋を内覧した人は、その部屋を引き合いに出して値下げ交渉してくるかもしれません。何よりあなた自身へ、「今の価格で本当に売却できるのか」という精神的なプレッシャーがかかってきます。

買主にも迷いが生じる

自分の物件が劣って見えるケースでなくとも、大きなマンションで複数戸が売りに出されていると、買主の決断は鈍ります。日常の買い物を考えてみると分かりますね。似通った商品が幾つもあると迷ってしまうのは当たり前です。買い手にしてみればどれも同じマンション内の物件ですから、売り出し中の全部屋をチェックして最も良い条件のものを購入したいと思うでしょう。間取りは同じでも、念のため現在の内装を見て回りたいという人は多いはずです。購入の意志が固まるまでに、通常より時間がかかってしまうのです。

仮に自分と同グレードの部屋で、価格設定が同じだったとしても油断はできません。もし買主が「もう一方の売主は○○○万円まで下げると言っている」と言い出したとき、真実を見抜くのは至難の技です。向こうの売主には、あなたが値下げ交渉に乗り気だと話していることもあり得ます。

「問題のあるマンションではないか」という不安

また、マンションの建物自体への不安感も募ります。数十人も一斉に売却に乗り出したのは、何か重大な理由があったのではと勘ぐられるわけですね。特に100戸以上あるような大規模マンションの場合は、なるべく早く売却を決断することです。決断を先延ばしにするほど、値下げ合戦に巻き込まれる可能性は大きくなります。

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